現行の著作権法は,著作物は思想・感情を創作的に表現したものと定義されているが,AIが自律的に生成した作品は,人間が創作した著作物と区別できない可能性がある.実際,2022年8月のAIエンジンによる画像創作作品の受賞を契機として,生成系AIに関する話題や議論,裁判等,話題に事欠かない.AIと協創する作品制作は,現在では大きく進展している.このような現状にも関わらず,学習者の二次的著作物や翻案についての理解は高くはない.本研究では,二次的著作物および翻案の理解を深めるための効果的な授業実践を示したことで,生成系AI時代における基礎的前提知識を実践的に得ることができ,社会的意義があると考える.
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