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2019 年度 実施状況報告書

規格準拠状況に対する柔軟性と横断性を備えた潜在教材リポジトリ自動生成メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 19K21749
研究機関東京学芸大学

研究代表者

宮寺 庸造  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10190802)

研究分担者 中村 勝一  福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (60364395)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード潜在教材リポジトリ / 横断的教材検索 / 教材標準規格
研究実績の概要

本研究では,e-learningの実際的発展のために不可欠な教材コンテンツの充実を阻害する要因として,「標準規格に準拠した教材作成の負担」と,規格に完全に合致した公開教材が限られるが故の「教材発見の困難性」という連動する二重構造の問題に焦点をあて,それらに対応可能な形で,利用者の教材発見,作成者の現実的規格準拠,双方に対する実効的支援の実現を目指す.そのために,規格未準拠の公開教材を分析し,規格に照らしたメタデータを抽出する手法を開発する.その上で,特定複数のWebサーバから,規格未準拠教材を柔軟かつ横断的に収集し,自動的に潜在教材リポジトリを自動生成するメカニズムを開発する.これを導入した支援システムを開発することで,教材の検索可能化(利用者側)・規格準拠のための示唆(作成者側)の両面的支援を提供し,教材コンテンツ充実の頭打ち状態を打破する新たな可能性を示す.
令和元年度は,主に「教材属性情報・規格準拠介在要素抽出手法の開発」に以下の通り取り組んだ.
(1)属性情報・規格準拠介在要素の実際様態の洗い出し:まず,実際のe-learning教材のうち,規格未準拠状態にあるものを1つ1つ丁寧に観察・分析した.特に「未準拠教材を対象とする上での実現性」を念頭に,属性情報(学習目的,内容・範囲等),および,規格の準拠・未準拠の診断に用いる介在要素の候補を,実際様態と共に洗い出した.
(2)属性情報・規格準拠介在要素推定のための解釈系の開発:様態分析の結果を踏まえ,未準拠教材から属性情報・規格準拠介在要素を抽出する手法を開発した.最初は実際様態での感触に基づいてドラフト的な文法を設計した.その後,実教材への適用とその結果に基づく文法の修正設計を反復する方法で挑んだ.
(3)潜在教材リポジトリル生成モジュールの実装:(2)で開発した形式文法ベースの抽出手法をモジュールとして実装した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和元年度に予定していた「教材属性情報・規格準拠介在要素抽出手法の開発」ができ,予定通りに研究課題を達成している.

今後の研究の推進方策

令和2年度は主に「教材属性情報・規格準拠介在要素抽出手法の開発」に以下の通り取り組む.
(1)潜在教材検索・規格準拠示唆支援システムのサービス・枠組み設計:ここまでの観察・検証における実際様態に関する知見を踏まえ,支援システムに具備するサービスを再度詳細に検討・決定する.次に,モジュール間の連携動作を含めたフレームワークを設計する.研究協力者の支援を仰ぎながら宮寺を中心に行う.
(2)支援システムのプロトタイプ開発:開発したモジュールをサブシステムとする形で,未準拠教材の収集から分析,リポジトリ生成,教材検索・示唆情報提供までを担う支援システムのプロトタイプを開発する.研究分担者の中村を中心にメンバ全員で取り組む.
(3)リポジトリ生成から支援サービス出力までの試行と段階検証:試行と段階検証を実施する.宮寺を中心にメンバ全員で取り組む.

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウィルス影響で,予定していた研究会への出張が取り止めになってしまったため.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] e-learning教材の規格準拠状況の分析に基づいた潜在教材リポジトリの自動生成手法の提案2020

    • 著者名/発表者名
      熊田大雅, 大沼亮, 中山祐貴, 神長裕明, 宮寺庸造, 中村勝一
    • 学会等名
      情報処理学会 東北支部研究会

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公開日: 2021-01-27  

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