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2019 年度 実施状況報告書

データベース構築による道徳教育モデル校の資源活用といのちの教育プログラムの策定

研究課題

研究課題/領域番号 19K21750
研究機関東京工業大学

研究代表者

弓山 達也  東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40311998)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワードいのちの教育 / 道徳 / 教科書
研究実績の概要

本課題1年目の本年度は、2018年度から小学校で、2019年度より中学校で教科となった「特別の教科 道徳」について、2019年度に入手できる全教科書を収集、そのうち、生命尊重に関わるパートを抜き出し、教材やテーマを抽出し一覧表にし、そのうえで出版社の編集方針、用いられている教材、また死についての言及を取りまとめた。同時に教科書の紹介に入る前に日本三大新聞(朝日・毎日・読売)における当該問題を、新聞記事データベースを用いて整理した。扱う時期は道徳の教科化が大きく取りざたされるようになった2017年からである。
検定教科書は通常、一般書店では購入できず、教科書販売店での取り扱いになる。教科書をめぐって多くの議論があるものの、市民は教科書自体に簡単に触れることができない。また道徳の中でも生命尊重のパートは、その内容の抽象性ゆえに扱いづらいものと言われている。こうした点を踏まえ、道徳の教科書における生命尊重のパートを網羅的にまとめたことは、いのちの教育を考える上で貴重な作業といえると確信している。
上記の成果は、日本いのちの教育学会機関誌『いのちの教育』5号(2020年5月8日刊行予定)を投稿し、掲載が認められている。
なお本年度予定していた実地調査は、新型コロナウィルス拡大防止の観点から見学会が中止さて、聞き取り調査も断念せざるをえなかった(11月30日に横浜市栄区あーすぷらざプラザホールで開催された神奈川県「いのちの授業」大賞授賞式にのみ参加した)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2019年度末に実施予定であったいのちの教育モデル校について、見学会や聞き取り調査が新型コロナウィルス拡大防止の観点から中止となり、参加することができなかった。

今後の研究の推進方策

下記の2点に取り組む。
【いのちの教育モデル校データベース(文科省2005-06)】平成17年・18年(2005・06)文科省指定「児童生徒の心に響く道徳教育推進事業―命を大切にする心をはぐくむ教育に関する研究―」実施校データベースの作成。
【モデル校リンク集作成】埼玉・神奈川・奈良など、現在の都道府県教育委員会(一部市区町村)関連サイトを中心としたいのちの教育のリンク集の作成。その上で特色のある地域やモデル校の訪問調査をし、資料収集し、上記いのちの教育モデル校データベースとの結合を試みる。

次年度使用額が生じた理由

2019年度末に実施予定であったいのちの教育モデル校について、見学会や聞き取り調査が新型コロナウィルス拡大防止の観点から中止となり、参加することができなかったため、国内旅費を中心に使用することができなかった。
次年度に延期になった見学会の実施を予定するとともに、中止またはさらなる延期となったばあいはモデル校の見直しを行う。現在、そのリストアップを進めている。

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公開日: 2021-01-27  

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