研究課題/領域番号 |
19K21751
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分9:教育学およびその関連分野
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
植野 真臣 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (50262316)
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研究分担者 |
宇都 雅輝 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (10732571)
宮澤 芳光 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助教 (70726166)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 自動採点 / ルーブリック / 項目反応理論 |
研究成果の概要 |
近年,大学入試や英語4技能試験などの大規模テストにおいて小論文試験のニーズが急速に高まっておいるが,その採点コストの大きさが課題となっている.この問題を解決するアプローチの一つとして,自動採点技術の開発が急務とされているが,現時点では実用化レベルの高精度の達成は難しい.一方で,我々は小論文試験において評価者の特性を考慮した高精度なスコアリングを実現する項目反応理論を開発してきた.本研究では,このモデルを拡張して評価者とルーブリックも項目とみなす新しい項目反応理論を開発するとともに,それを用いて異なる特性を持つ様々な最先端の自動採点機を統合する手法を開発する.
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自由記述の分野 |
教育工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既存の自動採点機を一つ一つ深く研究しても現実の小論文自動採点を実現することは難しい.それに対して提案手法は一つの自動採点機を単独で用いるよりも必ず精度を向上させるという利点があり,急務である小論文の自動採点の実用化を大幅に加速すると期待できる.さらに,このアプローチは個々の自動採点機を統合して人間を近似する手法の研究のみに集中できることや,新しく精度の良い自動採点機が提案されても簡単に組み入れることができる,など長期的な利点が多い.自動採点が実用化されれば大学入試への応用だけでなく,高度な支援機能を持つ学習支援システムなどが実現でき,教育界・産業界にもインパクトが期待できる.
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