研究課題/領域番号 |
19K21757
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
中島 美千世 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 非常勤講師 (50802831)
|
研究分担者 |
塩入 俊樹 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (40235487)
恒川 幸司 岐阜大学, 医学部, 助教 (70556646)
|
研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
|
キーワード | アウトカム / 評価 / Emotional Intelligence |
研究実績の概要 |
まず、指標アウトカムの選定を実施し、国家試験合格や留年だけでなく、退学や地域定着・さらには海外留学などのアウトカムを設定した。 次に、指標アウトカムと入試形態との関連性を調べ、それぞれの指標アウトカムごとに関連因子が異なっていることが明らかになった。例えば、調査書は、留年に強く関連するが、他のアウトカムには関連しない。退学は入試の成績には関連せず、むしろ入試成績が高い方が退学しやすい傾向にあることが明らかとなった。地域定着に関しては、地域枠として入学する学生を除いても、自県出身者、あるいは他県であっても自県に比較的近い県出身者の方がより地域に定着しやすい傾向があることが分かった。しかしながら海外留学に関しては、むしろ圏外出身者の方が積極的な傾向にあり、さらに海外留学する学生は地域に定着しない、つまり海外留学アウトカムと地域定着アウトカムは有意に相反することが明らかとなった。 さらに因子のさらなる探索をおこない、EI(Emotional Intelligence)を探索することで、入学時の性格・共感力・EIは、一部においてその後の留年アウトカムに影響を及ぼすことが多変量解析により明らかになった。 これらの結果から、どのアウトカムを重視するかによって、ベストな評価法が異なるとくことが示唆された。また、現在の入試評価はアウトカムの一部しか予測するにすぎず、新たなベストミックス評価法の導入により、入試によるアウトカム予測がより正確なものになるだろうことを予測することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid19の影響により、ステークホルダーによる評価法の吟味やアンケートが困難となっている。
|
今後の研究の推進方策 |
層別化因子とアウトカムの関連性をさらに検討し、ベストミックス評価選抜法の開発をすすめていく。 Covid19が沈静化次第、ステークホルダーによる評価法の吟味やアンケートを進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
Covid19に伴い、研究の遅延が発生しているため
|