研究課題/領域番号 |
19K21770
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
古田 壮宏 奈良教育大学, 教育連携講座, 准教授 (60453825)
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研究分担者 |
青木 智史 天理大学, 参考館, 学芸員 (20507842)
中村 武弘 奈良教育大学, 次世代教員養成センター, 特任講師 (30824635)
伊藤 剛和 奈良教育大学, 教育連携講座, 教授 (40249488)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 3Dプリンタ / ものづくり / 課題探究型学習 / 教科横断型学習 |
研究実績の概要 |
本申請課題では、3Dプリンタを使った課題探究的な活動において、プログラミング的思考を育成する学習方法としての可能性の追究を目的とする。これを実現するために、プログラミング教育の現状を調査するとともに、3Dプリンタを使った課題探究的な活動のための教材開発と学校現場での実践を進める。そして実践事例を収集し、その教育・学習効果による分類と整理を行う。 昨年度は、初年度ということで、1)3Dプリンタを使った課題探究的な活動のための教材開発、2)プログラミング教育の現状調査を進めた。 本年度は、昨年度の実績に基づいて、開発してきた教材の検証および成果の発表を行うとともに、新たな教材の開発、学校での実践を行った。 教材の開発においては、昨年度の中学校技術と中学校数学との教科横断型の学習について開発してきた教材を検証し、中学校理科と中学校技術の学習を含んだ3Dプリンタを用いたものづくり活動のための教材(ワークシートや動画教材等)を開発した。 開発した教材を用いて、実際に3Dプリンタを活用した授業実践を行った。GIGAスクール構想に基づいて整備された1人1台の端末環境も活かしながら、各生徒が与えられた条件を満たすような作品を制作する活動を実践した。開発したワークシートを用いることで、これまでの理科や技術での学習成果を活かして、課題の整理、試行錯誤が行うことができている様子が観察された。また、3Dデータの作成にあたっては、各自のペースで操作方法等を習熟できるようにビデオ教材を提供した。事後アンケートからも教材について一定の効果を確認できた。これらは次年度、さらに検証、教材の発展につなげていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた教材の開発および学校現場における実践をおおむねすすめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は本研究課題の最終年度であり、教材の開発・改良を進めつつ、学校現場での実践を進め、成果をまとめる。新型コロナウィルス感染症の流行状況によっては、当初予定よりも学校現場での実践が困難な可能性があるが、実施できた際には確実に成果が得られるように入念に準備を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の流行に伴い、オンラインでの学会参加・ヒヤリング等が進められ、当初予定していた旅費の支出がなかったことによる。次年度に3Dプリンタの材料や感染状況が改善した際の旅費として利用することとする。
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