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2021 年度 実施状況報告書

ライフプランシミュレーション教材の開発を通じた若者のキャリア形成再考

研究課題

研究課題/領域番号 19K21786
研究機関法政大学

研究代表者

寺崎 里水  法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70432028)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワードキャリア教育 / キャリアプランニング / 地域人材育成
研究実績の概要

従来の研究では、地方都市において、地域社会を背負って立つローカルなエリートとは、地域外に一度も出ない者を指していた。しかし、1980年代半ば以降の生産業の国外流出、1990年代以降のサービス産業の増加、非正規雇用の増加、高等教育進学率の上昇、大学入試の易化、人口の東京一極集中と地方都市の過疎化・高齢化といった状況が、地域のローカルなエリートの価値観やキャリアパターンにどのような影響を及ぼしたのか、具体的な考察が必要である。同時に、彼らを輩出してきた地方の高校教育の役割の変化についても整理が必要である。このような課題意識をもとに、2021年度は次の2つの研究活動に注力した。
a)キャリア教育研究における新たな要素の検討
2022年度から高校家庭科で新学習指導要領に基づく金融教育が開始される。自らの生活に関わる重要な知識としてこれらの学習を進めるためには、これからの生活=くらしのあり方を具体的に思い描く力が必要であり、それはキャリア教育が専門としてきた領域である。「くらしとお金のかかわりを扱うキャリア教育」にむけ、これまでの金融教育やファイナンシャルプランニングを取り入れたキャリア教育の実践を整理して課題を明らかにした。
b)データの収集
他地域から地域社会に参入し、雇用されて働く人ではなく、自営業に近い働き方をする人たちに焦点をあて、ライフヒストリーやキャリア観、地域社会の生活に関する聞き取り調査を進めた。現在、データを分析している途中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が発令され、東京から他地域への立ち入りを断られることが相次いだため、十分な調査が実施できなかった。
また、国内外の学会がオンライン開催となり、参加者が激減したうえ、相互の研究について十分に意見交換をする機会が得られなかった。

今後の研究の推進方策

さまざまなコロナ対応が進んできたので、積極的に調査を実施する。ただし、学校現場については、ワクチン接種が進んでいないこともあり、引き続き、厳しい状況が続く見込みである。学校でのインターネット環境の整備も進んできているので、オンラインを活用するなどして、研究遂行に努める。
加えて、外部専門家と協力して研究成果の取りまとめを進める。

次年度使用額が生じた理由

緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の発令にともない、出張・調査が計画通りに実施できなかったため。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] くらしとお金に着目したキャリア教育の検討-大学生を事例として2022

    • 著者名/発表者名
      寺崎里水・望月未来
    • 雑誌名

      法政大学キャリアデザイン学部紀要

      巻: 19(2) ページ: -

    • オープンアクセス
  • [学会発表] High School Career Education and Local Human Resource Development in a Depopulating Society: A Case Study of High School Education in a Local City in Japan2021

    • 著者名/発表者名
      Satomi TERASAKI
    • 学会等名
      World Education Research Association Focal Meeting 2021
    • 国際学会
  • [学会発表] くらしとお金に着目したキャリア教育の検討2021

    • 著者名/発表者名
      寺崎里水・望月未来
    • 学会等名
      日本キャリア教育学会

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公開日: 2022-12-28  

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