研究課題
挑戦的研究(萌芽)
本研究の目的は、集団主義的な協調性の認知過程を明らかにすることにある。本研究では、調和的な対人関係を構築するという「調和追及」としての協調性と、他者から排除されないように振る舞うという「排除回避」としての協調性に区分し、それぞれが対応する事象関連電位を検討する予定であった。しかし、新型コロナウィルス拡大防止策として、事象関連電位の測定実験が実施できず、予備的検討及びデータの再分析に終始した。
社会心理学
本研究は、2つの協調性の認知過程の解明だけでなく、対人関係の流動性が異なる3つの地域において事象関連電位の測定実験を実施し、協調性との関連が予想される事象関連電位と対人関係構築能力との関連性を分析する予定であった。実験時期に、新型コロナ感染拡大防止による移動制限が重なり、地域比較も実施できなかった。新たな関係形成の機会を増大させるICTの普及が協調性に及ぼす影響を検討することは今後の課題である。