研究課題
挑戦的研究(萌芽)
粉体粒子が油適表面に吸着したエマルション液滴を作成し、粒子が油滴から露出している面を化学処理することで、親水面と疎水面を併せ持つ両親媒性粉体粒子を作成することを試みた。その結果、この液滴を高品質で多量に作成する手法を確立し、実際に粒子表面を部分的に処理することにも成功した。しかし表面処理の再現性にはやや問題が残った。
ソフトマター
粉体サイズの両親媒性粒子の多量作成手法は確立されておらず、本研究でもより小さなコロイド粒子を両親媒性化する場合とは異なる様々な工夫が必要であった。よって本研究の成果は、両親媒性粉体粒子という新規な粉体系を拓く第一歩となる。粉体と液体の混合系は自然界から工業材料まで幅広く存在・活用されており、親水性と疎水性を併せ持つ両親媒性粉体の基礎的な挙動が解明できれば、学術・応用の両面で幅広い意義を持つと考えられる。