| 研究課題/領域番号 |
19K21893
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| 研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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| 配分区分 | 基金 |
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| 審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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| 研究機関 | 東京大学 |
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研究代表者 |
高橋 嘉夫 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (10304396)
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| 研究分担者 |
山本 順司 北海道大学, 総合博物館, 准教授 (60378536)
板井 啓明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (60554467)
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| 研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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| キーワード | ルビジウム / EXAS / 同位体 / 吸着構造 / 分子地球化学 |
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| 研究成果の概要 |
系統的な吸着実験は、海水中のRb濃度が海水-層状珪酸塩間の分配に支配されていることを示した。EXAFS解析から、天然の堆積物中のRbも層状珪酸塩との内圏錯体が主体であることがわかった。これらから、実験的に求めた海水-層状珪酸塩間のRb同位体分別係数を天然試料の解析に応用することが可能と考えられる。溶液中のRb濃度が十分低い領域でRbの固液分配係数はほぼ一定であり、海水のRb濃度はこの領域に収まっていた。この条件でδ87Rbの支配要因となるRbの固液分配比は、系内の水-岩石比（液固比）に支配され、過去の地球の海水量変動や惑星の水-岩石比の推定に応用できる可能性がある。
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| 自由記述の分野 |
地球化学、環境化学
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| 研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Rb同位体比の分別は、層状ケイ酸塩と特異的に反応して同位体分別を引き起こすため、それを利用することで、様々な宇宙地球化学的情報を引き出すことが可能と考えられ、例えば地球の海水量変動史や地殻物質の上部マントルへのリサイクルに関する研究、惑星の水/岩石比の推定などに応用できると期待される。こうした微量元素を用いた同位体及び化学種の地球化学的指標の開発は、宇宙普遍の物理化学法則に基づく分子地球化学の概念によるため、さまざまな条件下での多様なシステムに適用可能であり、地球表層、地球外物質などの地球惑星科学におけるさまざまな地球化学情報を抽出するために活用できる。
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