雷放電と同期する突発MeVガンマ線 Terrestrial Gamma-ray Flash (TGF)は人工衛星から観測できるほど強力で、発生源の雷雲中の電子加速域の近くを航空機が飛行すると被曝量が大きい可能性があり、その観測的な理解が重要である。非常に高輝度の観測を実現するため、シンチレータ検出器ではなく、チェレンコフ光を用いる新発想の雷ガンマ線検出器の実証機を開発した。アクリル棒の両端をMPPCで計測することでガンマ線の入射方向も知ることができる。コロナのため10 MeVガンマ線源での実験ができなかったが、宇宙線を用いて指向性を検証し、コンパクト、軽量、低消費電力な装置の試作に成功した。
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