深海底においてこれまでにない密度・数量での稠密アレイ観測を計画し得る超小型・ローコストな海底地震観測装置の開発を実施した。その構成は、リチウムイオン充電池、3成分ジオフォン、水平維持のためのジンバル、観測処理ボード、可視光通信のための光通信ボードを13インチ4000m耐圧ガラス球内に搭載し、可視光通信により時刻同期、観測起動、停止が行えるものである。 また、開発した超小型海底地震計用観測処理ボードを用いて、海底水圧観測装置を製作、伊豆大島沖において2021年7月から長期間の連続水圧計測を実施し、無人探査機によってデータの回収を行うことで、観測処理システムの長期信頼性を確認することができた。
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