本研究では、太陽光の可視―近赤外域の波長の部分のエネルギーを有効利用することを目的として研究を進めた。この波長域の光を光熱変換薄膜に集光すると、局所的に熱が発生するため、水中にマイクロバブルを生成することができる。このバブルは急峻な温度勾配にさらされるため、表面張力勾配や体積変動によって周辺に強い対流をもたらした。本研究では、このような流れができる条件を明らかにしたほか、一様光照射下での流れの制御に成功した。また、この流れを使えば周囲流体を効率よく攪拌できることがわかった。この現象は、主に紫外光を利用する光触媒反応を促進に有用である。
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