研究課題
挑戦的研究(萌芽)
液滴状態のコロイド分散液の乾燥過程において,レーザ光を用いて局所加熱を行うことで,液中に懸濁した微粒子が自発的に液滴周辺部に堆積する「コーヒーリング効果」を抑制し,任意位置へ粒子を集積させることができる技術を開発した.乾燥中の微小液滴内部の流動の制御が鍵となることを明らかに,物理モデルを構築してそのメカニズムを解明した.
マイクロ・ナノ熱流体工学
液滴の乾燥は,印刷,半導体,DNA/RNA分析やコーティングなど様々な分野で頻繁に見られる現象であり,その制御が強く求められている.本研究の成果は,自発的に形成されるコーヒーリング効果の抑制の中でも,均一集積ではなく,任意位置への能動的な集積を実現するものであり,極微細プリンテッドエレクトロニクスや生化学分析などの応用が期待される.