本研究では、仙台などの大都市の中心市街地に多く見られる3階建~10階建程度の集合住宅、オフィスビル、商業施設、学校などの中層建築を木造化する工法の開発するため、(1)標準ユニット構法によるCLT中層建築の可能性の検討、(2)これに適用する接合部などのディテールの検討、(3)構造設計実務に用いるための一軸曲げばねモデルによる構造解析法の提案を行った。さらに、これら(1)~(3)の成果を用いたCLT中高層建物の試設計を通して、提案した構造解析モデルの適用性を示すとともに、CLT標準ユニットを用いた普及型実現の可能性を示した。
|