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2019 年度 実施状況報告書

岩石鉱物のコンクリート中での長期反応特性と物性への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K22008
研究機関名古屋大学

研究代表者

丸山 一平  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40363030)

研究分担者 吉田 英一  名古屋大学, 博物館, 教授 (30324403)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワード水酸化カルシウム / 長石 / 石英 / C-S-H / ハイドロガーネット
研究実績の概要

本研究は、コンクリート中に用いられる細骨材と粗骨材種類のセメント水和物との長期的な化学反応の存在の確認とコンクリート工学における応用を目的としてしている。
2019年度においては、1)岩石鉱物を採取し、長石類および石英の採取を行い、キャラクタリゼーションを行うとともに、曹長石と石英が含まれている岩石粉末と生石灰を練混ぜ、長期の反応計測用のサンプルを作成した。20~80℃の範囲で試験体を精緻し、硬化体について粉末X線回折/リートベルト法によって相組成を分析する手法について確立した。また、液相のpH変化については、アルカリシリカ反応における長石類からのアルカリ金属の溶出可能性有無の確認を目的に、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析装置を用いた測定、ならびにpHの測定を行うこととした。2)また、このような反応が強度に及ぼす影響を確認する目的で、石英砂と石灰石砂をもちいたモルタルを2種類製造し、材齢2年までの範囲で水和、乾燥、熱、をパラメータとした暴露条件を決定して試験を行っている。本検討では、試験体の大きさが大きいとばらつきが大きくなる可能性を考慮し、あらたに2x2x2cmの試験体による試験方法を開発し、適切に強度の変化が得られることを確認している。現在までに初期状態の物性評価、化学分析は行うことができている。このまま、適切な養生条件では反応が進行すると考えられるが、その反応速度は非常に緩やかであるために成果がでるまでには時間がかかる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年目から、適切に試験体の製造、試験の開始が行われており、現在までの範囲では適切にデータの取得が行われている。ただし、水和物と岩石鉱物の相互作用には時間がかかるため、今後半年以上経過したのちに反応が得られ、かつ、物性への影響が確認できるかどうかについての検討があって最終的な判断が可能となる。

今後の研究の推進方策

現在までに初期状態の物性評価、化学分析は行うことができている。このまま、適切な養生条件では反応が進行すると考えられるが、その反応速度は非常に緩やかであるために成果がでるまでには時間がかかる。途中、装置の故障などに備えてバックアップの試験体を今後製造する。

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公開日: 2021-01-27  

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