日本列島は数多くの活断層が存在するため,直下型大地震の検知は多くの生命を救うことに結びつくことが考えられる.本研究では,地震よりも前駆的に発生する磁場変化の検出を目指し,フィールド観測試験を実施する. 本研究のエッセンスは,地殻の変化に伴って発生する磁場変化の観測(間接的なの物理量計測)とその利用である.これを動的に観測・利用することを目指す. このうち本年度は以下の課題に引き続き取り組んだ. 1. 磁力計の継続的なフィールド並行観測試験,2. 地磁気変動観測のための磁力計の継続的な改良・調整,3. フィールド観測点の継続的な整備保守,4. 観測結果の継続的な解析と評価 磁力計についてフィールド観測による評価を実施した. さらに引き続き並行観測のための磁力計の改良と,高感度で計測された磁気現象のデータの地道な蓄積が必要となる.一方,地震発生地域と観測対象地域の設定についても,継続的な検討を実施する.
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