従来の研究結果は,地震発生時に生ずる電磁界信号が存在したとしても,極めて小さいということを示唆している可能性が考えられる.本研究では,地震と因果関係のあり,前駆的に発生する磁場変化の検出を目指した要素技術の検討を行う. TMRアレイ磁力計について,受信系の回路を含めて改良を行い,フィールド観測にて運用し,地磁気の変動成分を捉えるための検討を実施した.IWK観測点において,長期間の地球磁場変動観測に対応する観測エリアを確保・整備・保守した.TMRアレイ磁力計とHTS-SQUID磁力計とFG磁力計のパラレル同時観測および解析を行った.観測システムとしての習熟度は向上した.
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