研究課題/領域番号 |
19K22033
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分25:社会システム工学、安全工学、防災工学およびその関連分野
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研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
船守 美穂 国立情報学研究所, 情報社会相関研究系, 准教授 (70377141)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 研究のマス化 / 研究評価改革 / オープンサイエンス / 即時オープンアクセス / データプロフェッショナル / チームサイエンス / 多面的な研究評価 / 量的指標 |
研究成果の概要 |
本研究は当初、「研究のマス化 (仮称)」に伴う学術システムの歪みがもたらされるメカニズムやその理論的に定式化を当初の目的としていた。しかし、欧州を中心に、オープンサイエンスの流れに乗じた研究評価改革の議論が大きく進展したため、本研究では、研究活動の大衆化とプロフェッショナリズムの消失までの過程に留まらず、その後の研究活動の転換プロセスや、転換した後の学術システムの方向性も含め、変化の過程を追い、国内に紹介することで、学術システム転換に向けた議論に寄与した。
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自由記述の分野 |
高等教育・学術政策
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本を含む、世界のアカデミアは、戦後の大幅な規模拡大がもたらした学術システムの歪みにより苦しんでいる。研究者は任期付きのポジションの渡り歩きを余儀なくされ、そのたびに論文業績を求められ、研究の質ではなく量で判断されている。学術が学際化とタコツボ化し、学術を育て発展させるべき研究コミュニティも消失し、非人間的な環境となっている。 このような世界的現象に対して、EUが大がかりな研究評価改革を通じて、学術システムの転換を図ろうとしている。本研究は、このような動きやそのメカニズムに迫るものであり、国内における学術システムの転換に向けて示唆を提供するものである。
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