従来、FeGa以外では実証されていなかった規則bcc金属間化合物(IMC)に出現する負のポアソン比について、CuAlMnにおいてもLD<110>に対しTD<1-10>方向において理論通り生じることを証明し、その起源は弾性定数C’が異常に小さいことにあることを示した。以上の結果から、他の規則bcc-IMCにおおても同様の現象が得られる可能性が十分にあることを示した。また、本現象は単結晶だけでなく多結晶でも得られることから、差し込むことで抜くことが難しい機械ダイオードといった機能性部材への応用が期待できる。
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