アコヤガイ由来の真珠層(タンパク質とアラゴナイト)を大気中にて熱処理した。タンパク質を除去するのと同時に、アラゴナイトの結晶成長を得るため、大気中にて600℃まで熱処理した。水素を雰囲気とする比表面積測定ならびに12 MPaまでの水素吸着・吸蔵特性を得たところ、比表面積も水素吸着も量としては活性炭に比較して極めて低かった。 アラゴナイト―カルサイト変態はおおよそ400℃で起こる。この変態温度付近で得られた試料について水素雰囲気400 MPaでの超高圧処理を行った。超高圧水素処理したアラゴナイトは純水との分子交換により、大量の水素を水中に放出した。アラゴナイト超高圧水素吸蔵は存在すると言える。
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