研究課題
2021年度まではB2-FeAlとFeRh合金を主たる研究対象とし、その合金単結晶作製と塑性変形に伴うミクロ組織の発展・形態観察(ショックレー部分転位、転位分解幅の計測、すべり系の同定、電子線ホログラフィー観察など)、さらに超伝導磁束干渉計(MPMS)内で圧縮試験が可能な特殊ロッドの製作を通して転位導入に伴う磁化の変化の調査を行ってきた。2021年度は所属機関の変更に伴い、装置設計と実験環境・条件に注力した。バルクの磁場下力学特性の調査を行うため、Floating Zone法による単結晶育成を行い、バルク機力学試験に供する単結晶を得た。併せて温度・磁場を変えた環境下での力学試験を行うため、Heガス伝導冷却式クライオスタットとSQUID(Quantum Design社MPMS)内で圧縮可能なロッドの設計・作製を行った。クライオスタットについては15K近傍までの冷却が可能である機構設計が完了した。またロッドについては実機内での動作確認を行い、1x1x3mmのFe単結晶を10%塑性変形させることに成功している。ピエゾ端子による圧縮荷重はシャフト全体に負荷していることから現状ではサンプルに加わる実効的な応力を知ることができない。クライオスタットの導入後に各温度での応力-歪曲線を得、これをもとにコンプライアンス補正を行っていく予定である。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)
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