研究課題
挑戦的研究(萌芽)
低弾性率化のためにbcc構造の安定性を低下させたTi合金において、bcc構造の安定性に依存した塑性変形モードと変形誘起オメガ変態に伴う弾性率変化を明らかにした。さらに、Effective-mean-field理論によるオメガ相形成に伴う弾性率変化の解析および変形双晶の形成に伴う弾性率変化の解析を組み合わせることによって、塑性変形に伴う弾性率変化を考慮して生体インプラント材料の設計が可能であることを示した。
構造・機能材料
生体用インプラント材料として重要な低弾性率化を実現したbcc構造を有するTi合金・単結晶に対して、bcc構造の安定性に依存した変形モードによる塑性変形と変形誘起オメガ変態に伴う弾性率変化との相関関係を明らかにしたことが本研究の学術的意義である。さらに、塑性変形および変形誘起相転移に伴う弾性率変化を考慮して生体インプラント材料の設計が可能であることを示したことが社会的意義として挙げられる。