従来検討されている方式の核融合の場合とは対照的に、本研究にて創出する新技術により、卓上に納まるようなサイズスケールの極めて小型の実証実験系、ひいては実用発電装置の実現可能性が生まれる。他にも、本研究による超小型核融合技術は、医療やセンシング向けの中性子発生器、元素変換による放射性物質の処理や、資源に乏しい我が国への助けとなるレアメタルやヘリウムの生成など、数多くの極めてニーズの高い用途への展開が可能である。また、本研究の中で構築した表面化学・光電磁気学ハイブリッドモデルは汎用性が高く、例えば、類似の系である、金属への水素貯蔵技術といった分野にも有用なツールとなると期待される。
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