本研究は、ナノ粒子によるアップコンバージョンを利用し、経皮で近赤外光が届かない標的部位の非侵襲光操作(抑制・興奮)を可能にする体内完全埋植型の光無線神経プローブを実現することを目的としている。今回、アップコンバージョンナノ粒子を利用した体内完全埋植型の光無線神経プローブの作製プロセスを確立するとともに、近赤外光照射による可視光発光を発光するアップコンバージョン神経プローブを実現した。また、近赤外光照射部と発光部が離れているアップコンバージョン神経プローブの作製にも成功した。これらの成果は、種々の病気の発生機序の解明や安全な治療の開発に繋がる重要な成果と言える。
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