走査プローブ顕微鏡(SPM)技術とテラヘルツ(THz)技術を融合し、高空間分解能かつ高時間分解能を有する3つの新規ナノ分光法開発を行った。即ち、1)SPMレーザーTHz発光分光(SPM-LTEM)、2)SPM THz時間領域分光(SPM-THz-TDS)、及び融合した3)SPM光励起THzプローブ分光(SPM-OPTP)である。1)~3)の装置を同一環境制御チャンバーシステム内に設計・開発を行った。また、装置開発だけでなく、THz発光・検出素子に用いる低温成長GaAs基板をSPM分光により物性評価し、材料開発面へフィードバックを行い、福井大学及びフィリピン大学との共同研究へと展開した。
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