(1)6 eVレーザー高調波光源を用いて仕事関数を未踏の1 meVを切る精度で捉える新原理を実証した。(2)時間分解光電子分光法を応用してフェムト秒域パルスに対する仕事関数の応答を測定した。仕事関数と表面分極を結びつけるモデルを導入し、表面分極の非線形感受率を見積もる新しい方法を提案した。(3)表面域の非線形光学応答を観る強力なツールである第2高調波測定装置を自作し、MoTe2表層におけるバルクハウゼン様の転移を観測した。(4)11eV円偏向レーザー高調波を用いて光電子の立体角分布の円二色性を調べ、円二色性パターンの点群による分類と波動関数の表面局在度を見積もる方法を系統的に議論した。
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