通常の合成実験室にも導入可能なマイクロチップレーザーは、サブナノ秒の狭線幅ジャイアントパルス光を発生させることができるため、将来的な有機合成への応用を睨み、マイクロチップレーザーを用いた接合技術やアブレーション技術の確立を行った。その結果、溶中レーザーアブレーションにおいて通常の高出力レーザーとは異なる傾向が見られた。例えば有機溶媒中でのアブレーションも安全に実施可能で、溶媒分子の重合で生じるカーボン層の軽減を達成した。また、コラーゲンのような熱的に不安定な保護マトリクスも直接費用可能であることを明らかにした。さらに、ルテニウムのような高融点、高硬度の金属にも適用可能であることも明らかにした。
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