アミン硬化エポキシ樹脂中のジエタノールアミン骨格とフェニルボロン酸の縮合反応により生成する、ジオキサザボロカン骨格は、ホウ酸とヒドロキシ基の縮合反応による共有結合形成に加えて、B-N配位結合(窒素の孤立電子対がホウ素の空軌道へと流れ込む)により安定化され双環状付加体となるため、ボロン酸誘導体はエポキシ樹脂に強固に結合できることを見出した。さらに、アミン硬化エポキシ樹脂とフェニルボロン酸との反応を、次世代型フェノール樹脂として注目されているポリベンゾオキサジンとフェニルボロン酸との反応系に展開し、硬化後のポリベンゾオキサジンを後天的に改質できることが明らかになった。
|