研究課題/領域番号 |
19K22251
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分37:生体分子化学およびその関連分野
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研究機関 | 関西学院大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
村上 慧 関西学院大学, 理学部, 准教授 (90732058)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | aromatic amination / stomata |
研究成果の概要 |
気孔とは葉の表皮に存在する1対の孔辺細胞に取り囲まれてできる孔のことである。気孔は開口して、二酸化炭素を取り込むと同時に、水と酸素を蒸散する。したがって、気孔の開口度を制御することにより、水の蒸散量をコントロールできることが知られていた。今回、合成した芳香族アミン分子(SIM1)が気孔開口を阻害するという発見をもとに、構造活性相関研究を通して、より活性の高い分子の創出を目指した。母骨格となるオキサゾールを種々合成したのち、芳香族アミノ化によってSIM1誘導体の合成を行った。さまざまな分子の活性を調査したところ、SIMのスルホンイミドを脱保護したSIM3*が高い活性を示した。
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自由記述の分野 |
有機化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、基礎科学的な有機反応開発によって得られた生成物から、気孔開口を阻害する分子を発見した内容である。特に有機反応開発で行う適用範囲の検討により得られた生成物がそのまま構造活性相関研究に応用可能であり、分子の活性に対する情報を一挙に得られる。反応開発の利点を活かした分野横断的研究であり、有機化学と植物学の共同研究により、新しい生物活性分子を創出した。同様のアプローチは展開が可能であり、今後の発展が期待される。
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