本研究では,ゲノム編集技術の適用が遅れている鳥類であるニワトリを対象として,以下の研究を実施し研究成果を得た。ニワトリにおけるゲノム編集の標的細胞であるPGCの培養の簡易化において,低分子化合物の選抜を行い,生殖細胞分化能を維持しつつ,増殖能を促進する培養方法の構築に成功した。培養PGCの添加物として必須なFGF2の安定化に寄与するヘパリンがゲノム編集ツールの導入効率を著しく低下させることを発見し,その対処方法を構築した。ゲノム編集ニワトリを作出するための前段階として早期にin vitroで評価するシステムを構築した。
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