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2023 年度 研究成果報告書

植物性乳酸菌の自然界における動態解析と乳酸菌定着植物での病害抑制現象の基盤解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22300
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分39:生産環境農学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

高橋 英樹  東北大学, 農学研究科, 教授 (20197164)

研究分担者 北澤 春樹  東北大学, 農学研究科, 教授 (10204885)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2024-03-31
キーワード植物性乳酸菌 / 環境微生物 / 植物免疫
研究成果の概要

植物性乳酸菌(Lactobacillus plantarum)は動物の自然免疫システムを活性化させて、ヒトや家畜の健康に寄与することが知られている。本研究では、家畜の腸管から単離された植物性乳酸菌の植物病害の対する抑制効果を明らかにすることを目的とした。ブタ腸管および牧草サイレージから単離された植物性乳酸菌を、トマト苗の茎葉に噴霧処理したのち、同苗の根にトマト青枯病細菌を接種したところ、青枯病徴の発生が顕著に抑制された。トマト植物体での植物性乳酸菌と青枯病細菌の分布は明らかに異なるため。根部の植物性乳酸菌が植物免疫システムを活性化させることにより、植物の病害抵抗性を誘導する可能性が考えられた。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物性乳酸菌は免疫システムを活性化させて、ヒトや家畜の健康に寄与することが知られている。また、植物の茎葉には植物性乳酸菌が定着しているが、植物性乳酸菌の植物への役割についての研究は不十分である。本研究では植物性乳酸菌を植物に施用して病害抑制効果を評価することにより、自然界における植物性乳酸菌の動態と植物や動物との関係の包括的理解しようとした。研究の結果、ブタ腸管から単離された植物性乳酸菌は、トマト青枯病の発病抑制効果を持つことが明らかになった。このことは、乳酸菌を生態系の構成因子として捉え、植物・動物との関わりについての包括的理解に繋がる。さらに乳酸菌の植物病害防除資材として利用が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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