研究課題/領域番号 |
19K22373
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分42:獣医学、畜産学およびその関連分野
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
菊水 健史 麻布大学, 獣医学部, 教授 (90302596)
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研究分担者 |
野元 謙作 麻布大学, 獣医学部, 特任助教 (30786976)
茂木 一孝 麻布大学, 獣医学部, 教授 (50347308)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | マウス / 集団 / 認知機能 / 自閉症モデルマウス |
研究成果の概要 |
社会集団において、個体は各々の個体間のやり取りを基にした個体間関係性を群れ全体に発展させ、集団における役割を獲得する。集団を経験することで、社会性の多様性創発、さらにはそこにおける閉症モデルマウスの表現型がどのように形成されるのかを調べた。4個体のマウスを同一空間内で、4週間の群れ飼育を行い、位置情報、親和行動や敵対行動などの行動の解析に加え、集団行動の経験による物体認知記憶、場所認知記憶、個体認知記憶などを評価した。その結果、集団経験によって成体期の行動が変化し、空間認知能力と社会認知能力が向上することが明らかとなった。一方、自閉症モデルマウスでは、社会認知能力の変化は認められなかった。
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自由記述の分野 |
動物行動学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
うつ病は成人の15名に1人が罹患している現代社会の抱える重大な問題である。現在、うつ病、引きこもり、自殺による経済的損失は年間3兆円を超え(厚生労働省)、この10年以上、悪化の一途をたどっている。特にその要因の多くは対人関係における不適合にある。また自閉症スペクトラム障害を代表とする発達障害の罹患率も増加の一途をたどり、国家をあげた対応が望まれている。今回、マウスモデルを用いて、複雑な社会性における認知機能の変化を見出した。これらのモデルを用いて、神経科学的因果関係の追求、さらには薬物による治療効果などの評価が可能となり、将来的には前臨床試験の一部として利用可能であることが示された。
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