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2022 年度 研究成果報告書

必須遺伝子ロスを補う潜在的代替機構の網羅的探索

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22383
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

五島 剛太  名古屋大学, 理学研究科, 教授 (20447840)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2023-03-31
キーワード分裂酵母必須遺伝子
研究成果の概要

細胞分裂を制御する遺伝子は広い生物種で共通していることが多いが、一方で、特定の遺伝子を持っていない生物種もある。この場合、その生物種は進化の過程で、まだ私たちが把握できていない遺伝子を使った機構を発達させたと考えられる。本研究では、実験室内で生物の遺伝子変異を蓄積していく方法により、細胞分裂に必須とされてきた遺伝子をひとつ失った酵母が、代替機構を発達させることで致死性を回避し増殖し続けられる例を示すことに成功した。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

酵母を使った実験で、細胞分裂に必須と考えられていたタンパク質リン酸化酵素Poloをなくしても、別のタンパク質リン酸化酵素CK1を介した予想外の細胞分裂制御機構が働くことがわかった。両者の同様の関係性は、ヒトの癌患者由来の培養細胞においても確かめられた。Poloの阻害剤は抗癌剤として有力視されているが、癌細胞の分裂(増殖)を抑えるためには、別機構との二重阻害が必要かもしれないことも示唆された。

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公開日: 2024-01-30  

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