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2021 年度 研究成果報告書

脳による時間符号化研究の新機軸

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22425
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分44:細胞レベルから個体レベルの生物学およびその関連分野
研究機関大阪大学

研究代表者

志賀 向子  大阪大学, 理学研究科, 教授 (90254383)

研究分担者 濱中 良隆  大阪大学, 理学研究科, 助教 (10647572)
長谷部 政治  大阪大学, 理学研究科, 助教 (40802822)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード二日リズム / 光周性 / Holotrichia parallela / Salcophaga similis / Drosophila melanogaster
研究成果の概要

昆虫の光周性と概倍日リズムには概日時計を用いた日数計数機構が関与すると考え、光周性を持つナミニクバエと概倍日リズムを持つオオクロコガネの時計細胞および細胞ネットワークの一端を明らかにした。また、キイロショウジョウバエにおける短期間の日長情報の符号化とオオクロコガネの概倍日リズムには共通して脳の側方に位置する時計細胞が関わることが示唆された。さらに、オオクロコガネの脳における時計遺伝子の発現振動から、概倍日の計数に時計遺伝子が関わる可能性が示された。今後、これらの知見をもとに、日数計数に関わる時間符号化の分子・細胞機構を探ることができる。

自由記述の分野

神経生物学、時間生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生物は、細胞、組織、個体、社会いずれの階層においても「時間」と言う尺度を用い、総体として活動の調和を取っている。しかし、数日やそれ以上の長い時間を脳で符号化する具体的なメカニズムはわかっていない。本研究では、数日間の日長情報や二日リズムの形成に時計細胞が関わる可能性を示した。これは、今後、数日という時間が脳で符号化され、時間を認知するメカニズムの解明につながり得る。

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公開日: 2023-01-30  

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