昨年度に引き続き、おもにキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)を用いてmiRNAと標的遺伝子のペアを効率的にシーケンスする方法の改良を試みた。しかしながら、手法の確立には至らなかった。 一方、昨年度に確立したOxford NanoPore MinIONを用いたロングリードシーケンスとIllumina HiSeqXを用いたショートリードシーケンスの併用による高精度ゲノムアセンブリ構築については、解析パイプラインを確立することができ、一定の進展が見られた。実際、複数ショウジョウバエ種のゲノム配列を上記手法により決定することに成功した。また、昨年度確立したY染色体決定法をB染色体配列の決定にも応用することに成功した。今後、これらのデータを用いて、miRNA-標的遺伝子ペアの染色体上の位置同定に役立てていきたいと考えている。
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