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2020 年度 研究成果報告書

化学遺伝学的手法による新規認知症治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22478
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

園下 将大  北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (80511857)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワード認知症 / キナーゼ / ショウジョウバエ
研究成果の概要

高齢化社会の進行に伴い、認知症の罹患者数の増加が続いている。これを解決すべく代表者は、患者で観察される変異型Tauを発現するショウジョウバエを作成し、このハエがタウオパチーの典型的な所見の神経細胞死やそれに伴う生存率の低下を示すことを見出した。次に代表者は、このハエの遺伝学スクリーニングにより、上記形質を抑制するキナーゼ遺伝子変異を同定した。これらのキナーゼはタウオパチーを促進する機能を持つ新規治療標的と考えられる。そこでこれらを阻害する化合物をこのハエに投与したところ、この化合物は上記形質を抑制することが分かった。以上の結果は、認知症の発生機序や新規治療法の開発に道を拓くものである。

自由記述の分野

遺伝学、創薬科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、高齢化社会が一層進行しており、これに伴って認知症に罹患する患者数の増加が続いている。認知症の病態はいまだ不明点が多く、有効な治療標的も不明であるため、新規治療法の開発は難航している。我々は認知症の新規モデルハエの作出に成功するとともに、新規治療標的となるキナーゼを見出し、その阻害剤がこのモデルの症状を緩和できることを見出した。今後一層深刻化することが予想される認知症に対し、これらの成果は重要な研究基盤となると期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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