• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

小胞体ストレスセンサー分子特異的な酸化修飾阻止薬の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19K22498
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分47:薬学およびその関連分野
研究機関岡山大学

研究代表者

上原 孝  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00261321)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワード一酸化窒素 / 小胞体ストレス / UPR / ニトロシル化
研究成果の概要

一酸化窒素(NO)はUPRのセンサー分子であるIRE1αをS-ニトロシル化して不活性する.NOによる阻害は細胞を脆弱にすることをから,IRE1αのエンドヌクレアーゼ活性を阻害することなく,酸化修飾のみを特異的に抑制する化合物はNO修飾に起因するUPR機能消失依存的な疾患に有効である可能性がある.そこで,薬理学的にも新たなカテゴリーに属する分子特異的酸化修飾部位阻止薬を単離することにチャレンジし,候補リード化合物の作出に成功した.特異性を高めるために,2種の誘導体も作出し,その阻害効果を確認した.これらは,NOによるUPR経路の遮断を濃度依存的に回復させることがわかった.

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病や糖尿病の発症には小胞体ストレスが介在していることが明らかとなっている.一方で,一酸化窒素はセンサータンパク質であるIRE1に結合することで,本来は抗細胞死に関わる経路を遮断することでより脆弱にさせることを証明してきた.そこで,この経路を回復させるような化合物の作出は病態発症を軽減する可能性があると考えた.スクリーニングから有力な候補化合物を単離することに成功した.これらは酵素活性を阻害することなく,NOによる修飾のみを抑制することがわかった.今後,動物モデルに適用してその効力を検討することで,新規作用メカニズムを有した治療薬開発に有益な情報をもたらすと推定される.

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi