研究実績の概要 |
これまでに細胞質内に存在するATPをマウス生体内全臓器および細胞で定量的かつ経時的に可視化できるマウスの開発に世界で初めて成功してきた。この技術を応用し、更にATP合成系の制御システムを組み込めばミトコンドリア内ATP産生速度を定量的に計測できる可能性が推測された。そこで、ミトコンドリア内で産生されるATP合成速度を計測するため、ミトコンドリアのマトリックス内のみにATP量依存的に蛍光波長を変化させるATPセンサー(ATeam)を発現するトランスジェニックマウスを作出する事を試みた。ミトコンドリア移行シグナルはCox8由来の配列を利用した。また、プロモーターはCAG, EF1a, CMV, PGKなどを利用した。更にRNA安定化シグナルとしてWPRE配列も使用し、最適化を検討した。複数種類のES細胞を樹立し、ターゲティング後にインジェクションを行った。現在、キメラマウスが得られ、生殖系列移行を確認している。
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