現代社会は、自然の環境周期から逸脱した生活が当たり前となったことで、生活パターンと自分の体内時計との不適合が生じやすくなっている。このような環境時間と体内時計の不適合は、多くの疾患の発症リスク増加につながる概日リズム障害を引き起こす。しかし、これらの疫学的エビデンスを裏付ける因果関係はほぼ未解明であり、その病態メカニズム解明は医学的に重要なテーマであるのみならず社会的要請も強い。本研究では、マウスを用いた長期間にわたる明暗環境撹乱(シフトワークモデル)により、寿命の短縮や肝臓におけるNALFD、免疫老化の促進などのその表現型(病態)を再現し、病態解析プラットフォームを構築した。
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