• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

ライソゾーム病酵素補充療法後の中和抗体産生B細胞の特異的排除法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K22540
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

五條 理志  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90316745)

研究分担者 星野 温  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50737210)
上 大介  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80415588)
研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードCAR T / 中和抗体 / ライソゾーム病 / Electroporation / mRNA
研究実績の概要

ライソゾーム病の治療は、組換えタンパク質を用いた酵素補充療法が現れることによって、大きく前進した。しかし、酵素が完全欠損に近い病態を有する患者においては、当該タンパク質が自己と認識されず、ERTの実施に伴い中和抗体が出現する。本病態に対しては、現在のところ臨床応用されている抜本的な対策はない。本研究では、ライソゾーム病の代表疾患であるファブリー病をターゲットとして、酵素補充療法の際、男性患者の20-90%に及ぶ症例の体内に作られる組換えα-Galに対する抗体を産生するB細胞を、T細胞に組換え抗原を発現させる事で、排除するための新規治療法の開発を行う。当初の予定通り、細胞を用いてGLA酵素とキメラレセプター結合させたBARキメラタンパク質を発現させたBAR細胞の作製を試みた。
レトロウイルスベクターにGLA酵素の元来のシグナル配列(1-31)をCAR-Tで利用されているCD8由来のシグナル配列に置き換えることにした。これとは別にBAR細胞のターゲットとなるGLA抗体を産生する細胞の樹立も試みた。このB細胞を模すため、レトロウイルスベクターにてscFV_GLAを恒常的に発現させる細胞を作製した。さらに細胞外にBARタンパク質の発現を確認するためにGLA抗体のscFVと蛍光タンパク質(mCherry)を融合させた遺伝子も設計した。このscFV_GLA-mCherryは細胞外に分泌されることはHEK293細胞を用いて確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] キメラ受容体(BAR)を遺伝子導入した免疫細胞による特異的B細胞除去による新たな治療法開発に着手

    • URL

      https://www.kpu-m.ac.jp/doc/news/2019/20191105.html

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi