研究課題/領域番号 |
19K22541
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
徳永 文稔 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (00212069)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | 脱ユビキチン化酵素 / タンパク質 / 細胞 / 炎症 / 自然免疫 / オートファジー |
研究成果の概要 |
ユビキチンは、細胞内の不要タンパク質に結合して選択的に分解に導く目印として同定され、2004年に発見者らにノーベル化学賞が授与されるに至った重要な細胞機構である。その後の研究から、タンパク質分解のみならず炎症・免疫シグナルや選択的オートファジー、DNA修復など多彩な細胞機能制御に関わることが明らかになってきた。生成されたユビキチン鎖を分解する脱ユビキチン化酵素(DUB)はヒトでは約100種存在し、ユビキチン生成を介する多様な細胞機能を制御する。本研究では、88種のDUBを調整し、炎症・免疫シグナルや選択的オートファジーに関わるDUBを網羅的に探索・特徴解明、阻害剤開発を進めた。
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自由記述の分野 |
病態医化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ユビキチン修飾系の制御破綻は癌や神経変性疾患など各種疾患発症に関わるため、近年、脱ユビキチン化酵素(DUB)が創薬標的として高く注目されている。我々は独創的にDUBのライブラリーを調整し、各種細胞機能を制御するDUBの抽出を進め、特に炎症応答に関わる新規DUBを見出すことができた。また、細胞内侵入細菌が引き起こす選択的オートファジーとの関連、及び直鎖状ユビキチンを特異的に分解するDUBに対する阻害剤探索を行なった。これらの研究から新規細胞制御性DUBの発見と創薬シーズ展開が期待できる。
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