標的抗原の刺激を受けていないナイーブCD4+ T細胞は抗原刺激時の状況に応じて様々なTヘルパー細胞や制御性T細胞へと分化することで免疫の司令塔の役割を果たすが、ナイーブCD4+ T細胞の分化能を維持するメカニズムについてはよく分かっていない。本研究ではナイーブCD4+ T細胞において特異的に発現するJunb RNAアイソフォーム(n-Junb RNA)欠損マウスを作製し、n-Junb RNAが自己免疫疾患の原因となるTh17細胞の炎症性サイトカインの発現抑制に関わることを明らかにした。この結果はn-Junb RNAがナイーブCD4+ T細胞のTh17細胞への分化能を制御することを示唆している。
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