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2020 年度 研究成果報告書

SUCLA2欠失によって生ずる代謝脆弱性を標的とする新規創薬研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K22555
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関金沢大学

研究代表者

高橋 智聡  金沢大学, がん進展制御研究所, 教授 (50283619)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワードがん / 前立腺がん / 代謝 / RB1 / SUCLA2 / チモキノン
研究成果の概要

前立腺がんにおいて10-30%程度の頻度で起こるRB1遺伝子領域のホモ型欠失にその近傍に位置するSUCLA2遺伝子が極めて頻繁に巻き込まれることが判った。SUCLA2をノックアウトすると実際に様々な代謝脆弱性が発現した。これは治療戦略上重要なアキレス腱となり得ると考えた。SUCLA2遺伝子欠失を標的とした化合物ライブラリーのスクリーニングを行い、いくつかのヒット化合物を得た 。このうちチモキノンの研究開発に注力し、構造展開と分子標的同定を行った。また、SUCLA2遺伝子欠失の診断法の開発とバイオマーカーの探索を目指した。

自由記述の分野

分子腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

進行前立腺がんの治療には抗アンドロゲン薬等が用いられるが、その効果は限定的であり、新しい治療法の開発が待望されている。進行前立腺がん多くにおいてSUCLA2のホモ型ないしヘテロ型欠失が存在し、しかも、これを治療標的にできるという我々の発見は、前立腺がん治療の新しいパラダイムを拓いたとともに、がん特異的な代謝異常を標的としたがん治療が可能であることを示唆した。これは多くの種類のがん治療に応用することのできる概念・方法論である。

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公開日: 2022-01-27  

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