Fusobacterium(FB)は近年大腸がん患者のがん局所に多量に存在することで注目を集めている。我々は、大腸がんの3次元培養であるオルガノイド培養細胞にFBを添加したところ細胞極性の喪失したことを見出した。この変化は大腸がんを基底膜による足場依存性の極性を持った増殖から浸潤・転移に導くEMT(Epithelial-Mesenchymal Transition /or Transformation,上皮間葉転換)を起こしていることを遺伝子レベル及び病理学的解析で実証することができた。また大腸がんを用いたマウスがん転移モデルではFBを加えることでがんの転移が促進された。
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