研究課題/領域番号 |
19K22575
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
畠山 慶一 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (20564157)
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研究分担者 |
前田 義昌 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30711155)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 単一細胞解析 / 分泌タンパク質 |
研究実績の概要 |
エクソソームをはじめとした細胞外小胞が、がん領域で重要視されるようになり、その小胞に含まれる核酸やタンパク質の解析が盛んに行われている。しかしながら、がん細胞の不均質性が議論されているにも関わらず、細胞外小胞内容物の不均質性については未知の部分が多い。これは、単一細胞の分泌物を捕捉・可視化できる手法が確立していないことが大きい。単一細胞由来のエクソソームを含む細胞外小胞を解析できれば、細胞外小胞の不均質性についての新たな知見が得られるばかりでなく、細胞外小胞を利用した新規腫瘍マーカー探索に貢献できると考えられる。そこで本研究では、単一がん細胞由来の細胞外小胞に含まれる分子群の可視化に向けたプラットフォームの構築を目指す。 昨年度は研究分担者と共同で、基板上での抗体固定化方法の最適化を実施した。しかしその後、国内での新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、研究分担者の所属する東京農工第との共同研究が一時的に中断した。そのため、この固定化方法と検出系を安定化できずにいる。また、研究代表者が所属する静岡がんセンターにおいても、この影響は大きい。さらにはがんゲノム医療中核拠点病院としての業務拡大に伴い、この研究に対するエフォートが十分に確保できていない状況にある。バイオインフォマティクスを応用した解析手法も取り入れ、別の方向性を模索しているのが現状である。また、積極的にオンラインによるミーティングも取り入れ、今後の研究を推し進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
単一細胞由来の分泌たんぱく質を可視化するためのプラットフォームを構築できてはいるが、安定的に構築することが現状できていない。また、日本における新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、実験がだいぶ遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、安定的に分泌たんぱく質を検出できる系の構築方法を模索する。また、日本における新型コロナウイルス感染症の終息まで長期間になる可能性を踏まえて、wetな実験だけではなく、バイオインフォマティクスを利用した解析手法を開発し、別のアプローチでこの研究の推進を図る。
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次年度使用額が生じた理由 |
基板作成が安定的に構築できておらず、MSイメージングへうまく移行することができなかったため。また、イメージングで発生する費用に関して計画通りに執行することができなったため。またそれに伴った諸経費等についても当初の予定より減額となったため。
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