研究課題/領域番号 |
19K22600
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
西田 教行 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (40333520)
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研究分担者 |
石橋 大輔 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (10432973)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | プリオン病 / 液相分離 / アミロイド |
研究成果の概要 |
プリオン病の病原体、プリオンは異常型プリオンタンパク(PrPSc)を主体とする。どのようなきっかけで最初のPrPScが体内に生成されるか不明である。我々はデキストランとポリエチレングリコールを同時に使用することで、プリオンタンパク(PrP)を試験管内で液ー液相分離させ、アミロイドゲル(rPrPゲル)を形成させることに成功した。このrPrPゲルはプロテアーゼK抵抗性であることや、チオフラビンTと結合するなど、PrPScと似た性質を示した。試験管内での構造変換促進(シード活性)や動物への感染性は示さなかったものの、液ー液相分離がPrPSc出現の最初のステップとなる可能性が示された。
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自由記述の分野 |
ウイルス学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
プリオン病の原因である異常型プリオンタンパクは、正常型プリオンタンパクの構造が異常化したものとされている。しかし、どのように異常化するのかは明らかになっていない。近年では様々なタンパク質が液相分離によって性質が変化し、凝集することが知られている。今回の研究では、プリオンタンパク(PrP)の液相分離を試験管内で再現することに成功した。また、このPrPは不溶性で凝集体を形成するなど、異常型プリオンタンパクと似た性質を有していた。これらの結果から、異常型プリオンタンパク形成には液相分離が関与していることが示唆され、プリオン病発症のメカニズムの一旦が明らかにされた。
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