これまで加齢に伴う心筋リプログラミング抵抗性の分子機序を明らかにした報告は皆無であり、本研究は独創性・新規性の高い基礎研究であるだけでなく、心臓再生治療への応用という点で臨床的にも重要な研究である。我々はこれまで世界に先駆けて線維芽細胞の心筋リプログラミングに成功し、さらに加齢に伴う心筋リプログラミング抵抗性という現象を見出している。本研究はこれまで自らが積み上げてきた心筋リプログラミング研究の多くの知見や材料を利用するため、他より圧倒的に優位な立場で研究を進められる。また本研究成果は加齢に伴う線維化亢進の分子機構や抗線維化治療など他臓器にも一般化できる内容であり、大きな波及効果を期待できる。
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