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2020 年度 実績報告書

in vitro肝炎モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 19K22614
研究機関東京大学

研究代表者

木戸 丈友  東京大学, 定量生命科学研究所, 特任講師 (00401034)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2021-03-31
キーワード肝臓 / iPS細胞 / マクロファージ / 肝疾患モデル
研究実績の概要

既報に従って、ヒトiPS細胞からマクロファージを誘導した。約2週間の培養後、FACSでCD45+CD14+のマクロファージが出現したことを確認した。CD14+の細胞をMACSで集め、これらは凍結保存可能であった。マクロファージの機能と分化能を調べるために、血清でコートしたディッシュにCD14+細胞を播種した。MCSF添加培地で4日間培養した後 (M0)、LPSとIFNg(M1誘導)もしくはIL4(M2誘導)を添加して培養した。M0 およびM2の細胞は、M1と比較してAcLDL取り込み能が高いことが明らかとなった。また、M1刺激ではM1マーカーであるCD80の誘導を確認できた。リアルタイムPCRによる解析ではM1刺激でのIl1bおよびTnfaの発現誘導、M2刺激ではPDGFbの発現上昇が認められた。以上のことから、誘導シグナルによってM1あるいはM2に分化するマクロファージ (iPS-MF) を得ることができた。
マウス肝前駆細胞と胆管上皮細胞から構成される肝オルガノイド(HBTO)と、iPS-Luc-HSC(活性化をルシフェラーゼ値によって評価可能な星細胞)もしくはiPS-Luc-HSC, iPS-MFの共培養を行った。共培養開始後2週間経過したところでLPSを添加した。2日後にルシフェラーゼアッセイを行ったところ、いずれの条件でもわずかにルシフェラーゼの値が上昇していたが、iPS-MFとの共培養でのみ、LPS刺激による有意なルシフェラーゼ値の上昇が確認できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Modulation of hepatitis B virus infection by epidermal growth factor secreted from liver sinusoidal endothelial cells2020

    • 著者名/発表者名
      Chen Shin-Wei、Himeno Misao、Koui Yuta、Sugiyama Masaya、Nishitsuji Hironori、Mizokami Masashi、Shimotohno Kunitada、Miyajima Atsushi、Kido Taketomo
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: -

    • DOI

      10.1038/s41598-020-71453-5

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] アザ-アルテミシニンによる肝星細胞の活性化抑制評価2020

    • 著者名/発表者名
      金子 信人、姫野 美沙緒、高橋 紀人、Bonepally Karunakar Reddy、堀 優太郎、 宮島 篤、大栗 博毅、木戸 丈友
    • 学会等名
      第34回 肝類洞壁細胞研究会学術集会
  • [学会発表] Modulation of Hepatitis B virus Infection by Epidermal gGowth Factor2020

    • 著者名/発表者名
      Shin-Wei Chen, Misao Himeno, Yuta Koui, Masaya Sugiyama, Hironori Nishitsuji, Masashi Mizokami, Kunitada Shimotohno, Atsushi Miyajima and Taketomo Kido
    • 学会等名
      第27回 肝細胞研究会

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公開日: 2021-12-27  

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