研究課題/領域番号 |
19K22622
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
筒井 裕之 九州大学, 医学研究院, 教授 (70264017)
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研究分担者 |
松島 将士 九州大学, 大学病院, 助教 (80552869)
井手 友美 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90380625)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | ミトコンドリアDNA / 炎症 / 心不全 |
研究実績の概要 |
左冠動脈結紮による心不全モデルを作成し、左室駆出率の低下および左室重量の増加をきたすことを確認した。同モデルを用いて非梗塞心筋においてZBP1、TBK-1の蛋白発現およびTBK-1のリン酸化が増加した。培養心筋細胞にミトコンドリアDNAを投与すると、ZBP1の蛋白レベルとともにIL-1beta、IL-6のmRNA発現が増加した。ZBP1の炎症性サイトカイン発現における役割を解明するために、培養心筋細胞にZBP1をノックダウンし、ミトコンドリアDNAを投与するとIL-1beta、IL-6のmRNA発現は抑制された。 これらの知見によりZBP1は心筋細胞において炎症性サイトカインを負に制御している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
動物モデルおよび培養細胞モデルの実験が順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
ZBP1ノックアウトマウスを用いてZBP1の心不全における役割を解明する。
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